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木のおもちゃ.jp HOME > メーカー訪問記 > 2004年ネフ社訪問記

ウッドワーロックの原点 ネフ社への訪問

  • ネフ社までの道のり
  • ネフ社

変わらない質と揺るがないデザイン

説明するまでもなく、ネフ社は独特のデザインとその完成度の確かさで、世界から高い評価を得ているスイスのおもちゃメーカーです。ウッドワーロックを始めるきっかけにもなったネフを訪ねるのは、どう表現したらよいかわからないぐらい嬉しいことで、そんなテンション最高潮の状態で2004年10月7日、スイスはツォフィンゲンという町にあるネフ社の工場を訪ねました(2002年にツァイニンゲンという町からツォフィンゲンに工場を引越しています)。

1958年、家具職人だったクルト・ネフ(Kurt Naef)氏が家具づくりの合間に1つのおもちゃを作りました。ネフの記念すべき1つ目のおもちゃとなる「ネフスピール」が誕生したことにより、1962年「ネフ社(おもちゃ)」として創立し、以来、流れゆくおもちゃ業界の中にあって、変わらぬ質を維持しながらおもちゃをつくり続けています。

ネフ社

  • レインボーカラーのダイアモンド
  • ミスター・ステッパーを実演してくださるネフ氏

おもちゃへの一貫した想い

現社長のwoodtli氏が不在とのことで、創設者であるクルト・ネフさんをはじめ、製造責任者のフェルバーさんやルーティスハウザーさんが出迎えてくれました。入口を入ると2mはある巨大なペンデルと、噂の「レインボーカラーのダイアモンド(非売品)」が迎えてくれました!

ゲストルームで一通りのお話を伺った後、ネフさんの作業場(沢山の試作品がありました)や、一般公開していないネフの宝ともいえる作品コーナー(今までに発売されたネフ製品が全て飾ってある!)を案内していただきました。ここですでに半泣き状態なのですが、ネフさんがなんと「ミスター・ステッパー」を実演してくださり、その後、ボク達に踊り方(動かし方)を指導してくれました。

一部しか写真でお見せすることは出来ないのですが、本や博物館でしか見たことがないポキポキ人形・ディスコン・スイスカー・ステッパー・ネフシュート等々、垂涎モノのアイテムがあり目移りしています。 見れば見るほど、おもちゃへの一貫した揺るぎないデザインや感性といったものを感じる空間でもありました。

工場

  • ロゴの移り変わり
  • 山積みのネフスピール
  • ネフ氏自ら説明してくださりました

安全性が保たれた工場

少し休憩の後、メインの工場へ… ここからは企業秘密になってしまうので、あまり詳しくかけませんが、入ってまず驚いたのがどこまでも並ぶ塗装前のネフスピール!50個が1段で上にも横にもひたすら並んでいます。2000セット以上はあるよ…フェルバーさんが軽く言いますが、同じようにセラの第4パーツや第6パーツも同じように山積み…いやはや、工場だとはわかっていても圧倒されてしまいます。

先へ進んでいくとセラの組立工程です。パーツそれぞれの接続位置が狂わないように特殊な型(ジグ)を使い、熟練の職人さんが一つ一つ機械を使って圧着しています。その並びではエリプソが組み立てられています。ジュバと同じザビエル・デ・クリップレー作品ですが、ゴムを使わない自社特殊パーツ(完成品では見ることが出来ない)が興味深く、あの滑らかな動きはこのパーツによって生み出されるのですね。ところで、クリップレー作品の肝となる45度の楕円カットも見たかったのですが、こちらの工場では行われていないようでした、残念。

ここからは塗装行程に移ります。塗装室の中と外をスキーリフトのような装置がグルグルと回っています。外では乾燥行程を担う女性、中にはスプレーガンを持つ1人の男性…ん?ラッカーの匂いがキツイのにマスクすらしてないではないですか! 驚いているボク等にスプレーガンを持つ男の人が手招きします。恐る恐る部屋に入ると…匂わな〜い!ってか、無臭です。

コレには凄い仕掛けがあって、床に強力なバキューム(商品は吸い込まれません(笑))が設置されていて、作業する人に影響がないように、ラッカーが舞い上がらないようになっています(99%以上カットされるそうです)。その為、マスクがなくても害なく作業が出来るという凄い施設です。ちなみにヨーロッパでは油性ラッカーは完全に使用不可で、全て水性ラッカーが使われます(EN-71)が、ネフ社ももちろんこの条件をクリアしています。見学させて頂いた時はアングーラの塗装中だったのですが、片面ずつ乾かしては塗りを数回、職人さんによる手塗りでムラなく仕上げていました、凄い!

ショールーム

  • 巨大カウリング
  • ショールームの様子

ますます今後が楽しみなメーカー

一通りの工場見学が終わって、工場の入口にあるショールームへと進みます。 現行品(一般の人もクリスマス前の限定期間中に直接買うことが出来る)やノベルティーなどの特注品(ミルカ社のスイスの牛が有名→詳細はネフ本)があり、POPとして巨大なカウリングがありましたが、重くて重くてとても持ち上げることが出来ませんでした(笑)。

この後、ネフの皆さんとスイス料理店へ出かけ様々な話の中で、ルーティスハウザーさん曰く、来年(2005年)はネフ社50周年…ということで、色々なことを計画しているので楽しみにしていて欲しいとのことでした。ますます目が離せませんね!

蛇足:ネフカタログの リグノなどに写っている男の子はルーティスハウザーさんの息子さんなんですよ。 追記:28分で200セット完売したワーロック5周年記念ネフスピール(モノクロ)は、実はこの訪問時にネフさんにお願いしてあったものです。ネフさんが80歳になられるのを機に、数量限定で販売されたKURT NAEFでモノクロネフスピールの白を手に持っての写真を見た時は感慨深いものがありました。

追記

  • クルト・ネフ氏
  • ネフ氏と店主

心からご冥福をお祈りいたします

ご存知の方も多いかもしれません、 ネフ社の創業者でもあり、偉大なデザイナーでもあるクルト・ネフ氏が12月1日早朝、ツォフィンゲンの病院で亡くなられました(享年80)。

2004年にネフ社を訪ねた際にはお元気そうで、ミスター・ステッパーを実演してくださったり、わざわざ僕らのために前日におもちゃを作ってプレゼントしていただいたことが非常に印象深く、また最後になってしまいました

今年は80歳を迎えられ、「KURT NAEF」という本を出版され、これからという時だっただけにとてもショックですが、ネフさんの素晴らしいデザインや、おもちゃに対する情熱はこれからも受け継がれていくでしょうし、ネフスピールが好きでおもちゃ屋をはじめた僕にとっての使命だとも思っています。

本当に良いものだけを…素材や製法を厳選してモノ創りを最後までしてきた商品や価値を…安易なコピーや安売りで販売するのではなくきちっと伝えて生きたいと思います。

ネフさんのおもちゃが与えてくれた素晴らしい時間、本当にありがとうございました。 心からご冥福をお祈りいたします。

2006.12.04
木のおもちゃwoodwarlock店主  齋藤直之

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セラ 積み木|ネフ社(naef)

セラ 積み木|ネフ社(naef)

価格28,080円(税込)




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