木のおもちゃ専門店

時代が変わっても素朴な味わいを活かした玩具作りに定評のあるベック社

ドイツ・ベック社は1946年の設立。親戚でもある5人家族が経営する会社です。創設者クリストフ・ベック氏が、戦時中ロシアで捕虜となっていた頃に、戦災孤児のために休み時間を利用して木製のおもちゃを作り始めたのが始まりです。

質の高い玩具を堅実に生産し続けたことによって、会社は徐々に成長し商品を増やしていきました。その多くは、ドイツの「子供の遊びと玩具審議会」によりspiel gutに選ばれ、BECKの名は業界に認められ広く知られるようになりました。クーゲル（＝玉）バーン（＝道）に代表されるように、「転がる」仕掛けのおもちゃを創業以来作り続けています。

50年以上もニュールンベルグのメッセに出展し続け、時代が変わっても素朴な味わいを活かした玩具作りに定評のある老舗メーカー・ベック社。落ちものを多く作っており、それらはほとんどがベストセラーで、息の長い商品が多いです（国内で発売されている類似品は、ほとんどベック社のデザインを流用しています）。

ベック社（BECK）社の代表作

シロフォン付き玉の塔
上の穴から玉を落とすと、シロフォンの階段を通る時に、美しい音色（ソファミレド）が出ます。玉は万が一、飲み込んでしまっても安全なようにセメント玉(バリウムのようなもの)で出来ています。シンプルが故に飽きがないので、 いつの時代も支持されるのかもしれませんね。

トレインカースロープ
単体の車（赤・青・黄・緑）や列車（４両）が下へ落ちていく動きを楽しむ単純なおもちゃですが、カシャカシャ、 カラカラカラという音が心地よく、病みつきになります。同シリーズのジャンピングカートレインよりも車の落ちる速度が遅いので、小さな子どもたちでも追視するのが容易です。