ヘックメックは、「ケルト(keltis)」や「ラー」、「インジーニアス」、子ども向けでは「水晶をとりもどせ!」や「ウサギのニーノ」、「ドラゴンのたからもの」といった名作ゲームを作り続けるライナー・クニツィア博士のイモムシタイルゲームです。
非常にシンプルながらよく練られたルールと、2人でプレイしても5人でプレイしても面白い手軽さ、コンポーネント(特にタイル)の手触りや彫り込みがgoodな超オススメボードゲーム。
ルールは至ってシンプルで、プレイヤーは順番にサイコロを8つ振り、合計点に応じて場(グリル)か他のプレイヤーが所持している虫タイルをもらえます。最終的に所持しているタイルに描かれたイモムシの数が多いプレイヤーが勝ちというものです。
ただし、一筋縄でいかない仕掛けと運、戦略が見事に絡み合ってエキサイティングな展開に発展していきます。
1〜5の数字と虫が描かれたサイコロ8個と、21〜36の数字と虫が描かれたタイル16枚をグリル(場)に並べたらゲームスタートです。
基本的にはサイコロの出目の合計点でタイルを取っていくのですが、虫の目を確保しないと点数が高くてもタイルは取れません。
振り直しは任意の回数行うことができますが、毎回最低1個のダイスを確保し、なおかつ同じ数字は2度取ることができません。
例えば、一回目の振りで、虫を2つ確保。残りの6個のサイコロを振り5を3個確保。残りの3個のサイコロを振り4を1個確保しました。
この時点で合計は29となり(虫は5で計算)、場にタイルがあれば取得して次のプレイヤーに移動しますが、ここで止めてももう一回残りのサイコロを振って大きい数を目指してもOKですが、残り2個のサイコロで1〜3の数字が1つでも出なければなにも獲得できません。
出目のチョイスが最大の肝で、得点の高い大きいタイルを狙うか、小さいタイルをこまめに集めるか…戦略の分かれ道です。
もちろん思い通りに事が運ぶ訳ではないのですが、時に運が味方して、素晴らしい出目になる時もありますので頭を悩ませるところです。しかも、数字の大きいタイルほど沢山の虫が描かれていますから、ぜひ狙いたいところですが、失敗すると自分の虫タイルを1枚返すことになります(持っていない場合はお咎めなし)。
また、サイコロの出目の合計が他のプレイヤーが持っているタイルの数とピッタリであれば、奪うことができたり、自分のタイルを積み重ねて下のタイルを守ったりといった攻防も面白さに拍車がかかります。
このあたりに試行錯誤しながら、場にタイルがなくなったらゲーム終了。手持ちのタイルの得点を数えます。
自分自身が得点することも重要となりますが、他のプレイヤーが欲張って高得点を狙って失敗したり、自分や他人のミスで盛り上がるゲームでもあります。
ルールも簡単で、サイコロもタイルも箱も無駄がなく、耐久性の高い素材でできているのもgoodです。
※備考※
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