積み木を入れる・・・ままごとの道具を入れる・・様々に活躍するおもちゃ箱。どのご家庭にも必要なのに、使われているのに、でもなかなか、手頃な大きさ・価格の良いものがありませんでした。特に材料に関しては集成材のものが多かったのも特徴です。

とりわけ手頃な価格と統一性のあるサイズ、しかも美しくて丈夫な木箱・おもちゃ箱を作りたい。そう考えた2000年頃から、このプロジェクトは動き出しました。

このオリジナルおもちゃ箱は、合板ではなく無垢板で厳選されたパイン材を贅沢に使い、小さくても持ちやすいように彫りこみ(Ｌサイズは抜き手)にし、板の厚さは通常7〜8mmですが、10mmの部材を使いました。

底板も同様に、通常より厚めの4mm(Ｌサイズは5mm)。さらにさらに、表面は2回オイルで仕上げてあります。これは一回塗装した後、磨きを入れてからもう一度塗装する手間のかかる行程ですが、すべすべの手触りが良く、使い込むにつれて深みのある味わいをかもし出すためには不可欠なのです。

焦らずじっくりと検討を重ねることで、静岡の工場で厳選された部材を手作業で作る行程が見つかり、納得できる良い箱ができました！

全てのサイズがスタッキングができるのはもちろんのこと、精度が高いので重ねた脚が取れなくならないように微妙にカッティングを入れたり、脚の部材だけさらに硬いブナ材を採用しています。
強度に関しては板厚だけでなく、接続部分に欠き込みをしてボンドを入れ、木ビスで2ヶ所(Ｌサイズは4ヶ所)とめた後、ダボで埋め木するなど随所に工夫を凝らしました。

ＳサイズとＭサイズの高さは同じ7.5cmですが、Ｌサイズは3倍の21.5cm(スタッキングで脚が隠れるため)。幅と奥行きはＳサイズが23cmなので、ＭサイズとＬサイズの幅は2倍の46cm。

つまり、ＭサイズはＳサイズの2倍＋αの容量があり、ＬサイズはＳサイズの12倍＋αの容量があります。Ｍサイズが1個あれば、3種類の大きさをキレイに重ねることが可能で、基本となるＳサイズは、リグノやネフスピールがピッタリ入るサイズ。Ｍサイズだとリグノとネフスピールにミニネフスピールを入れて納まります(ずれない程度に余裕があります)。

仕事柄、積み木を持ち運ぶことが多い店長齋藤ですが、Ｍサイズを2個使いネフスピール、リグノ、ダイアモンド、ミニネフスピール、セラ、キュービックス、アングーラ、シグナを重ねて入れています(セラ・キュービックスが入っている箱の上にはスタッキングできません)。

◆お知らせ◆
Lサイズは生産中止となりました。どうぞご了承くださいませ。
2019年2月出荷分よりパイン材に変更になりました。