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木のおもちゃ.jp HOME > メーカー訪問記 > 2004年デコア社訪問記
工場には一見みえない、古民家風の工房でした。
ドイツとスイスとの国境の町バーゼルから電車で20分あまり。 思想家、教育家として著名なルドルフ・シュタイナー自身によって設立されたゲーテアヌムがあるドルナッハの静かな村の中に、デコア社はひっそりとありました。
なんだか物語に出てきそうな可愛らしい、小さな小さな古民家風の工房で、おおよそ工場には見えない建物で、あの可愛らしいデコア製品が生まれます。建物は古いながらも綺麗に整理整頓されおり機能的で、トテヒスリン社長以下、6名ほどの職人さんが手際よく作業にあたっています。
すべて職人さんの手作業による驚きの工程
淡い色合いが美しいグリムのジグソーパズルやはめ絵を主力に生産していますが、その作りの丁寧なこと。まさにモノをつくるという原点、原始的な作業を目の当たりにしました。木製ジグゾーパズルの彩色などは、村の女性たちがパートタイマーとして、また自宅での内職(ハイムアルバイト)として手伝っています。 一方で主力であるはめ絵はどうやって制作されているかというと…
直方体に切り落とされた木材にはめ絵のモチーフである動物や乗り物形のスタンプを押します。 スタンプの形に添って糸鋸で切り取り、全体にサンドペーパーをかけます。内側のモチーフはドブ浸けにて着色、外側のパーツは切れ目に板を入れて圧着して…書くと単純で簡単にみえる作業ですが、なかなかどうして根気が要ります。ダマやムラにならないように何度かに分けて着色し、外側の一手間も惜しみない職人気質。 本当に丁寧に丁寧にサンドペーパーにかけられ、仕上げの水性ラッカーも薄く何度かに分けてコーティングします。
これを全て職人さんの手でやっていることに驚きで(ラッカーのみスプレーガン使用)、サンドペーパーさえ機械を一切使っていないことにビックリしました。
改良を重ね、より良い製品作りへと
スイス・デコア社は元々、ホテル用のリクライニングチェアを製造する会社でしたが、1940年にアルフォンス・ブランク氏によってシュタイナーの思想である人智学の基礎に基づいた玩具作りがスタートしました。
1960年代後半に息子であるヨハネス・ブランク氏が2代目を継ぎ大きな会社へと発展していきますが、1992年に病に倒れてしまいます。DECORはドルナッハの町にとって重要な会社であったため、ブランク氏の友人で家具職人であったポール・トレヒスリン氏が生産を続けるべくデコアの経営権を買い取り、もの作りを続けています。
現在は息子のクリスチャンが社長を引き継ぎ、社名もトレヒスリン家具製造所と変更、第一ラインで家具、第二ラインでデコアの木製玩具を生産する体制に変わりました。ポール・トレヒスリン氏は現在も生産部門に残り、デコア製品に改良を重ね、より良い製品をつくりだしています。
どちらの工場も心豊かなもの作りの世界は半世紀以上経った今も続けられています
よく混同されるドイツ・デコア社は、1957年にスイス・デコア社に勤めていたエーベルハルト・シュミット氏が、スイスデコアの全プログラムをライセンス契約で生産する会社としてスタートしました。1975年にライセンス契約は終了した後はオリジナルアイテムを沢山生産し、世界中におもちゃが広まっています。会社の理念として身障者が仕事に携わることに積極的で、殆どのアイテムがドイツの身障者の働く工場で生産されています。
どちらの会社も美しい環境に恵まれた、昔ながらのこの小さい工房で生まれました。 方向性は違ってもなお、心豊かなもの作りの世界は半世紀以上経った今も続けられています。
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当店特別価格19,250円(税込)
当店特別価格36,300円(税込)
物語に出てきそうな可愛らしい工房
工場には一見みえない、古民家風の工房でした。
ドイツとスイスとの国境の町バーゼルから電車で20分あまり。 思想家、教育家として著名なルドルフ・シュタイナー自身によって設立されたゲーテアヌムがあるドルナッハの静かな村の中に、デコア社はひっそりとありました。
なんだか物語に出てきそうな可愛らしい、小さな小さな古民家風の工房で、おおよそ工場には見えない建物で、あの可愛らしいデコア製品が生まれます。建物は古いながらも綺麗に整理整頓されおり機能的で、トテヒスリン社長以下、6名ほどの職人さんが手際よく作業にあたっています。
原始的な作業
すべて職人さんの手作業による驚きの工程
淡い色合いが美しいグリムのジグソーパズルやはめ絵を主力に生産していますが、その作りの丁寧なこと。まさにモノをつくるという原点、原始的な作業を目の当たりにしました。木製ジグゾーパズルの彩色などは、村の女性たちがパートタイマーとして、また自宅での内職(ハイムアルバイト)として手伝っています。 一方で主力であるはめ絵はどうやって制作されているかというと…
直方体に切り落とされた木材にはめ絵のモチーフである動物や乗り物形のスタンプを押します。 スタンプの形に添って糸鋸で切り取り、全体にサンドペーパーをかけます。内側のモチーフはドブ浸けにて着色、外側のパーツは切れ目に板を入れて圧着して…書くと単純で簡単にみえる作業ですが、なかなかどうして根気が要ります。ダマやムラにならないように何度かに分けて着色し、外側の一手間も惜しみない職人気質。 本当に丁寧に丁寧にサンドペーパーにかけられ、仕上げの水性ラッカーも薄く何度かに分けてコーティングします。
これを全て職人さんの手でやっていることに驚きで(ラッカーのみスプレーガン使用)、サンドペーパーさえ機械を一切使っていないことにビックリしました。
デコア社の玩具作り
改良を重ね、より良い製品作りへと
スイス・デコア社は元々、ホテル用のリクライニングチェアを製造する会社でしたが、1940年にアルフォンス・ブランク氏によってシュタイナーの思想である人智学の基礎に基づいた玩具作りがスタートしました。
1960年代後半に息子であるヨハネス・ブランク氏が2代目を継ぎ大きな会社へと発展していきますが、1992年に病に倒れてしまいます。DECORはドルナッハの町にとって重要な会社であったため、ブランク氏の友人で家具職人であったポール・トレヒスリン氏が生産を続けるべくデコアの経営権を買い取り、もの作りを続けています。
現在は息子のクリスチャンが社長を引き継ぎ、社名もトレヒスリン家具製造所と変更、第一ラインで家具、第二ラインでデコアの木製玩具を生産する体制に変わりました。ポール・トレヒスリン氏は現在も生産部門に残り、デコア製品に改良を重ね、より良い製品をつくりだしています。
ドイツ・デコア社とは
どちらの工場も心豊かなもの作りの世界は半世紀以上経った今も続けられています
よく混同されるドイツ・デコア社は、1957年にスイス・デコア社に勤めていたエーベルハルト・シュミット氏が、スイスデコアの全プログラムをライセンス契約で生産する会社としてスタートしました。1975年にライセンス契約は終了した後はオリジナルアイテムを沢山生産し、世界中におもちゃが広まっています。会社の理念として身障者が仕事に携わることに積極的で、殆どのアイテムがドイツの身障者の働く工場で生産されています。
どちらの会社も美しい環境に恵まれた、昔ながらのこの小さい工房で生まれました。 方向性は違ってもなお、心豊かなもの作りの世界は半世紀以上経った今も続けられています。