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木のおもちゃ.jp HOME > メーカー訪問記 > 2004年デュシマ社訪問記
子どもたちの自然な成長を手助けするための玩具や家具を作り続けてきました
1925年にクルト・シフラー氏によって創業されたデュシマ社は、ヨーロッパの中でも特に優れた玩具メーカーとしてだけでなく、幼稚園業界の大手販売会社としても有名です。デュシマ社は常に保育の現場に目を向け、そこから子どもたちの自然な成長を手助けするための玩具や家具を作り続けてきました。
2004年10月4日、ドイツはシュトゥットガルトにほど近い、S-bahnの終着駅ショルンドルフ郊外のミーデルスバッハにあるDUSYMA社の本社と工場を訪ねました。ショルンドルフは自動車やエンジンの発明家であるゴットリープ・ダイムラーの故郷としても有名です。
現在は幼稚園や保育園向きの大型家具を中心に制作しています
デュシマのロゴにも使われている、デュシマジョイントで作られたウルムの大聖堂があるロビーで出迎えてくれたのは、2代目社長ルル・シフラー女史他、沢山のスタッフの皆さん。 1935年に考え出されたデュシマジョイントは今もなお、ヨーロッパ国内で高い人気を得ていますが、このウルムの大聖堂は、1950年にシフラーさんが子どもたちやスタッフと製作したもので、現在はミュンヘンのドイツ博物館に収蔵されている。当時のパーツなので全て木でできていて(50年代に木製からプラ製になった)、切り込みの細かさなどまさに職人技!
工場は昼休みだった関係で、大型機械が動いているところを拝見することができませんでしたが(時間の都合もあった)、オフィスや巨大な発送センター、貴重なテスト行程を見ることができました。
現在のデュシマ社では幼稚園や保育園向きの大型家具を中心に制作しているので(そのために大型機械が多い)、テスト行程では椅子の強度を試験をしていました。1回のロットで200脚の椅子を制作するたびに、このテストを行うようで、機械に固定された椅子が左右前後に絶え間なく押され引っ張られています。子どもたちが椅子の上で身体を揺すったりすることを視野に入れての強度テストですが、色々な方向に何百回も動かして問題がなければ出荷、不具合があった場合は、このロット全てが出荷されないという厳しいものでした。
デュシマ社の物作りに対する揺るぎない信念と真摯な姿勢、裏付けされた堅牢な物作りの技術が確かに伝わってきました。
世界中の子どもたちの手におもちゃが届くきっかけを作りました
当店でもベストセラーであるフレーベル積み木(ウール・レンガ積み木)や小さな大工さん、ハンマートーイ、ベビーキューブ、プリズモコマなどはノイハウゼンにある合弁会社ジーナ社(SINA)で生産されています(2007年訪問記参照)。
続いては発送センターの見学です。 自社製品だけでなく、ヨーロッパ全土の玩具問屋としての発送センターなので、建物の大きさも天井の高さも出荷量も桁はずれで、ラベンスバーガー社、ブリオ社といった大手メーカーから中堅メーカー、小さなメーカーのものまで、ない商品はないんではないかという量が山積みで、世界へ向けて出荷を待っています。量も凄いですが、発送までのコンベアシステムの効率の良さもまた、目を見張るものがありました。
フレーベルの思想やゲーテの色彩論をベースに、数や形、色彩を自然に学ぶ事ができる玩具を考案しただけでなく、難しいライフェンドレーエン技法を簡単にした、ミニチュア動物の画期的な製法を考案し量産化に成功したことは、1930年以降の木製玩具業界に大きな影響を及ぼし、世界中の子どもたちの手におもちゃが届くきっかけを作った大きな功績です。 80年以上経った今もなお、クルト・シフラー氏の想いはデュシマ社の中に燦然と輝いています。
クルト・シフラー氏の語録 -アトリエニキティキHPより一部抜粋-
1)おもちゃは子どものファンタジーと創作意欲を刺激するものであること。 2)自然の材質でできていること。 3)原材料と同様に技術加工、表面の仕上がり、いずれも高いレベルのものであること。 4)形や色、それぞれが子どもたちの年齢に見合い、適したつくりをしていること。 5)美しく、遊びたい気持ちにさせるものであること。 6)子どもに喜びをもたらすものであること。 7)遊びとして、教育的にも、経験的にも高い価値を提供するものであること。 8)遊びのなかで、自然界のルールを体験できるものであること。 9)耐久性があること。 10)多面的な遊びの可能性をもっていること。
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当店特別価格3,520円(税込)
当店特別価格10,780円(税込)
当店特別価格5,720円(税込)
当店特別価格40,700円(税込)
当店特別価格31,900円(税込)
当店特別価格25,300円(税込)
当店特別価格46,200円(税込)
当店特別価格11,000円(税込)
当店特別価格5,500円(税込)
当店特別価格2,860円(税込)
当店特別価格3,960円(税込)
当店特別価格7,150円(税込)
当店特別価格33,000円(税込)
当店特別価格61,600円(税込)
当店特別価格22,000円(税込)
ヨーロッパの中でも特に優れた玩具メーカー
子どもたちの自然な成長を手助けするための玩具や家具を作り続けてきました
1925年にクルト・シフラー氏によって創業されたデュシマ社は、ヨーロッパの中でも特に優れた玩具メーカーとしてだけでなく、幼稚園業界の大手販売会社としても有名です。デュシマ社は常に保育の現場に目を向け、そこから子どもたちの自然な成長を手助けするための玩具や家具を作り続けてきました。
2004年10月4日、ドイツはシュトゥットガルトにほど近い、S-bahnの終着駅ショルンドルフ郊外のミーデルスバッハにあるDUSYMA社の本社と工場を訪ねました。ショルンドルフは自動車やエンジンの発明家であるゴットリープ・ダイムラーの故郷としても有名です。
物作りに対する揺るぎない信念と真摯な姿勢
現在は幼稚園や保育園向きの大型家具を中心に制作しています
デュシマのロゴにも使われている、デュシマジョイントで作られたウルムの大聖堂があるロビーで出迎えてくれたのは、2代目社長ルル・シフラー女史他、沢山のスタッフの皆さん。 1935年に考え出されたデュシマジョイントは今もなお、ヨーロッパ国内で高い人気を得ていますが、このウルムの大聖堂は、1950年にシフラーさんが子どもたちやスタッフと製作したもので、現在はミュンヘンのドイツ博物館に収蔵されている。当時のパーツなので全て木でできていて(50年代に木製からプラ製になった)、切り込みの細かさなどまさに職人技!
工場は昼休みだった関係で、大型機械が動いているところを拝見することができませんでしたが(時間の都合もあった)、オフィスや巨大な発送センター、貴重なテスト行程を見ることができました。
現在のデュシマ社では幼稚園や保育園向きの大型家具を中心に制作しているので(そのために大型機械が多い)、テスト行程では椅子の強度を試験をしていました。1回のロットで200脚の椅子を制作するたびに、このテストを行うようで、機械に固定された椅子が左右前後に絶え間なく押され引っ張られています。子どもたちが椅子の上で身体を揺すったりすることを視野に入れての強度テストですが、色々な方向に何百回も動かして問題がなければ出荷、不具合があった場合は、このロット全てが出荷されないという厳しいものでした。
デュシマ社の物作りに対する揺るぎない信念と真摯な姿勢、裏付けされた堅牢な物作りの技術が確かに伝わってきました。
デュシマ社の量産方法
世界中の子どもたちの手におもちゃが届くきっかけを作りました
当店でもベストセラーであるフレーベル積み木(ウール・レンガ積み木)や小さな大工さん、ハンマートーイ、ベビーキューブ、プリズモコマなどはノイハウゼンにある合弁会社ジーナ社(SINA)で生産されています(2007年訪問記参照)。
続いては発送センターの見学です。 自社製品だけでなく、ヨーロッパ全土の玩具問屋としての発送センターなので、建物の大きさも天井の高さも出荷量も桁はずれで、ラベンスバーガー社、ブリオ社といった大手メーカーから中堅メーカー、小さなメーカーのものまで、ない商品はないんではないかという量が山積みで、世界へ向けて出荷を待っています。量も凄いですが、発送までのコンベアシステムの効率の良さもまた、目を見張るものがありました。
フレーベルの思想やゲーテの色彩論をベースに、数や形、色彩を自然に学ぶ事ができる玩具を考案しただけでなく、難しいライフェンドレーエン技法を簡単にした、ミニチュア動物の画期的な製法を考案し量産化に成功したことは、1930年以降の木製玩具業界に大きな影響を及ぼし、世界中の子どもたちの手におもちゃが届くきっかけを作った大きな功績です。 80年以上経った今もなお、クルト・シフラー氏の想いはデュシマ社の中に燦然と輝いています。
DUSYMA社おもちゃ製作の10の規範
クルト・シフラー氏の語録 -アトリエニキティキHPより一部抜粋-
1)おもちゃは子どものファンタジーと創作意欲を刺激するものであること。
2)自然の材質でできていること。
3)原材料と同様に技術加工、表面の仕上がり、いずれも高いレベルのものであること。
4)形や色、それぞれが子どもたちの年齢に見合い、適したつくりをしていること。
5)美しく、遊びたい気持ちにさせるものであること。
6)子どもに喜びをもたらすものであること。
7)遊びとして、教育的にも、経験的にも高い価値を提供するものであること。
8)遊びのなかで、自然界のルールを体験できるものであること。
9)耐久性があること。
10)多面的な遊びの可能性をもっていること。