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ケルナースティックフィグーレン社と初期型の人形の復刻
ケルナースティック フィグーレン社は1919年に、ゲオルク・ケルナー氏によって飛行機や船の模型を作る会社として創立されました。1920年代の世界恐慌の中で木のパーツをジョイントする新しい部品で連結するステッキ人形(ケルナースティック)を発案し、特許を取得したものがベースとなっています。第二次世界大戦によって生産ラインが消えてしまいますが、2代目ケルナー(ヴォルフガング・ケルナー)氏によってプラスティックで生産・復活され、何十万というセットが販売されるようになりました。が、成功を収めたその工場は再び波乱の時代の中で国有の会社として取り上げられ、生産ラインから消えていきました。
現社長、3代目ケルナーのハンス・ゲオルク・ケルナー氏は、国際デザイン賞のレッド・ドット賞を受賞する斬新な大型遊具の生産をするデザイナーと知られ(日本では群馬県高崎市の観音山公園に3基設置されています)、ドイツやスイスを中心に活躍するアーティストでもありますが、祖父の創ったケルナースティックのクリエイティブかつ知育的な面に興味を持ち、1999年にケルナースティックフィグーレン社と初期型の人形、かえるのクアックを復刻させました。
テキパキと昔ながらの機械で生産しています
そんなケルナー社は、バッハの生誕地として、マルティン・ルターが新約聖書を翻訳したヴァルトブルク城(ユネスコ文化遺産)で有名なアイゼナッハ(Eisenach)にほど近い、ターバルス(Tabarz)という村にあります。2007年6月26日にアイゼナハ経由で向かいました。
可愛らしい2階建の工場の1階で、ケルナースティックは生まれ、2階はハンスさんの遊び部屋兼遊具の模型制作アトリエです。まずは1階から案内してもらいました。工場内は加工形成・塗装・梱包の3工程というシンプルな作りで、女性が多いのが目につきます。ザイフェンなどで見かける少数精鋭の家内制手工業スタイルに近いものがあり、スティックの足や腕になる丸棒をカットしたり、頭の差し込み部分を昔ながらの機械でテキパキと生産しています。
見ているだけでも楽しい工場
研磨を終え仕上がったパーツは、ジーナ社など多くの工場で見られるドラム式の塗装(くじ引きに使う抽選器のような形状のドラムに、パーツと塗料を入れて撹拌する)の工程に入りますが、現在のケルナーではグレーのみ行っていて、殆どの色はエルツやバイエルンにある塗装専門工場にお願いしているそうです。
職人さんによる絵付け(顔)、乾燥の後、パーツごとにパレットにキレイに分けられます。 窓際の明るい日差しが入る部屋には、パーツが入ったパレットが整然と並んでおり、セット内容ごとに(この日はスタンダードととんがりTIMなどをセット中)最終検品しながらパーツを必要数、手で入れていきます。
ドアやライトの上、工場のいたるところにケルナースティックがいてセットにはないユニークな個体もいます。紐や革、フェルトといった素材以外にも、紙や長い棒、ペイントなど思い思いのパーツや加工がされていて、想像上の生き物など見ているだけでもワクワクします。
ハンスさんの人柄を表すようなユニークな事務所
そして2階のオフィス…と呼ぶよりは、子ども部屋に近いステキな空間へ。 30畳はあろうかとというスペースには、試作品の人形だけでなく、ハンスさんの彫刻や遊具の模型、乗用玩具など一見バラバラに見えるものが美しく配置してあります。破天荒でありながら一方でスタイリッシュなハンスさんの人柄そのもの! ドイツやスイスの公園や施設に設置されている(100ヶ所以上あるらしいです、はい)、遊具の実際の写真なども見せて頂きましたが、まるで美術館の野外展示のようなユニークかつ美しい遊具の数々は一見の価値有りです。
ステッキ人形(ケルナースティック)の歴史
ケルナースティックフィグーレン社と初期型の人形の復刻
ケルナースティック フィグーレン社は1919年に、ゲオルク・ケルナー氏によって飛行機や船の模型を作る会社として創立されました。1920年代の世界恐慌の中で木のパーツをジョイントする新しい部品で連結するステッキ人形(ケルナースティック)を発案し、特許を取得したものがベースとなっています。第二次世界大戦によって生産ラインが消えてしまいますが、2代目ケルナー(ヴォルフガング・ケルナー)氏によってプラスティックで生産・復活され、何十万というセットが販売されるようになりました。が、成功を収めたその工場は再び波乱の時代の中で国有の会社として取り上げられ、生産ラインから消えていきました。
現社長、3代目ケルナーのハンス・ゲオルク・ケルナー氏は、国際デザイン賞のレッド・ドット賞を受賞する斬新な大型遊具の生産をするデザイナーと知られ(日本では群馬県高崎市の観音山公園に3基設置されています)、ドイツやスイスを中心に活躍するアーティストでもありますが、祖父の創ったケルナースティックのクリエイティブかつ知育的な面に興味を持ち、1999年にケルナースティックフィグーレン社と初期型の人形、かえるのクアックを復刻させました。
可愛らしい工場へ見学
テキパキと昔ながらの機械で生産しています
そんなケルナー社は、バッハの生誕地として、マルティン・ルターが新約聖書を翻訳したヴァルトブルク城(ユネスコ文化遺産)で有名なアイゼナッハ(Eisenach)にほど近い、ターバルス(Tabarz)という村にあります。2007年6月26日にアイゼナハ経由で向かいました。
可愛らしい2階建の工場の1階で、ケルナースティックは生まれ、2階はハンスさんの遊び部屋兼遊具の模型制作アトリエです。まずは1階から案内してもらいました。工場内は加工形成・塗装・梱包の3工程というシンプルな作りで、女性が多いのが目につきます。ザイフェンなどで見かける少数精鋭の家内制手工業スタイルに近いものがあり、スティックの足や腕になる丸棒をカットしたり、頭の差し込み部分を昔ながらの機械でテキパキと生産しています。
見ているだけでも楽しい工場
研磨を終え仕上がったパーツは、ジーナ社など多くの工場で見られるドラム式の塗装(くじ引きに使う抽選器のような形状のドラムに、パーツと塗料を入れて撹拌する)の工程に入りますが、現在のケルナーではグレーのみ行っていて、殆どの色はエルツやバイエルンにある塗装専門工場にお願いしているそうです。
職人さんによる絵付け(顔)、乾燥の後、パーツごとにパレットにキレイに分けられます。 窓際の明るい日差しが入る部屋には、パーツが入ったパレットが整然と並んでおり、セット内容ごとに(この日はスタンダードととんがりTIMなどをセット中)最終検品しながらパーツを必要数、手で入れていきます。
ドアやライトの上、工場のいたるところにケルナースティックがいてセットにはないユニークな個体もいます。紐や革、フェルトといった素材以外にも、紙や長い棒、ペイントなど思い思いのパーツや加工がされていて、想像上の生き物など見ているだけでもワクワクします。
素敵なオフィスへ
ハンスさんの人柄を表すようなユニークな事務所
そして2階のオフィス…と呼ぶよりは、子ども部屋に近いステキな空間へ。 30畳はあろうかとというスペースには、試作品の人形だけでなく、ハンスさんの彫刻や遊具の模型、乗用玩具など一見バラバラに見えるものが美しく配置してあります。破天荒でありながら一方でスタイリッシュなハンスさんの人柄そのもの! ドイツやスイスの公園や施設に設置されている(100ヶ所以上あるらしいです、はい)、遊具の実際の写真なども見せて頂きましたが、まるで美術館の野外展示のようなユニークかつ美しい遊具の数々は一見の価値有りです。