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ぬいぐるみを世に出していくというコンセプトを掲げ新たに再出発した会社です
アイゼナッハから北東に100kmほど、テューリンゲン州の歴史的文化都市ワイマールからほど近い、ぶどうの栽培と保養地(鉱泉)としても知られるザクセン・アンハルト州の田園地バート・ケーセン(Bad Koesen)にケーセン社はあります(現在はナウムブルクの市区に編入)。
元々、1912年にケテクルーゼ(Kaethe Kruse)夫人がケテ・クルーゼ人形を制作する工房がケーセン社の前身で、第2次世界大戦後に東ドイツとなり、国営企業としてケテ・クルーゼ社の製品を作り続けますが(ケテ・クルーゼ社は西ドイツのドナウヴェルトに移動)、1989年11月のベルリンの壁崩壊(Mauerfall)後、バート・ケーセンの市長であったコンスタンツェ・シャッヘ氏が質の高いぬいぐるみを世に出していくというコンセプトを掲げ新たに再出発した会社です。
驚くべきは細部にわたってのこだわりです。
2007年6月26日、ぬいぐるみの聖地(?)バート・ケーセンを訪ねました。 出迎えてくれたのはシャッヘ社長とチーフデザイナーのアンネ・カトリン・メーランさん、日本とドイツの国旗を持った特大クマでした。
早速、広い広い工場を案内していただくことに… テディベアの代名詞、シュタイフ社の下請けをしていた技術を生かし、シュタイフを超える格調の高いぬいぐるみを…この想いも技術も、今では立派に達成したことは、ぬいぐるみを見れば一目瞭然なのですが、驚くべきは細部にわたってのこだわりです。
ケーセンのぬいぐるみは本物らしさを追求しているので、一切の妥協がありません。
200を超える動物を基本的にデザインしているのは、もちろんメーランさん。 ドイツ国内はもとより、カナダなど他国の動物園、国立公園に出かけてていき、野生動物をひたすらスケッチ&撮影、観察をしています。
早その綿密なスケッチをもとに粘土で最終完成模型(塑像)を作った後、模型にヘラで裁断用の型(型紙)をつけていきますが、その細かいこと細かいこと、小指ぐらいの大きさもあり、小さいぬいぐるみでも種類によっては20種類以上のパーツで構成されることもあるようです!
洋服でもそうですが、裁断したものは少ない方が楽にできます。しかし、ケーセンのぬいぐるみは本物らしさを追求しているので、一切の妥協がありません。それは生地になってからも続きます。
熟練の職人さんたちによって手で一つ一つ縫い合わされます。
キリンやシマウマなどはパーツに合わせて模様をデザインし直して生地をオーダー、目の色が青であっても動物によって色合いが微妙に変わるため、目もその動物に合わせてオーダー制作というこだわりぶり。 動物の毛の長さは最長でも11cmで、ぬいしろは3mmと決まりがあるようです。型抜きした細かいパーツは、熟練の職人さんたちによって手で一つ一つ縫い合わされます。 縫い合わされてた動物はペットボトルのリサイクル品であるポリアクリル綿を空気圧で詰める工程に向かいます。
微調整がパスしたら最終の縫い合わせを経て出荷されていきます
ここだけは機械式で、ノズルを動物に差し込み、職人さんの感覚でエアーバルブをリリースすると、あっという間に動物に生命が宿ります。 膨らますまでの十数秒の間、手先足先、鼻先などの細かい部分にしっかり詰まるように指やノズルを動かして調整する職人技。
綿を入れた後は体重を測り、ひげがある動物はひげを手で縫い、その後に120℃に温め変形させてから成型、口はエアーブラシでペイントなど動物によって最終工程が違い、微調整がパスしたら最終の縫い合わせを経て出荷されていきます。
ケーセン社ではジルケ社のお人形も作っています。
ケーセン社ではジルケ社のお人形も作っていて(ケーセンカタログに付属しています)、前にも増してしっかりとした作りになってきたのは、やはり高い技術力のお陰だと思います。
一番の謎だった、ジルケの髪の毛を制作しているところも見学。古ーい70年以上前のミシン(これでないとダメだそう…)を使って、頭皮の裏側から3本ずつ縫っては留め、縫っては留めを繰り返して完成。これを顔やボディーと縫い合わせているようです。
質の良いおもちゃが世の中に存在するべき
1959年にぬいぐるみを始めた時は、ガチョウを制作していたということで、そちらも見せて頂いたのですが、一貫して言えることは、手抜き・妥協のといった言葉が存在しないということです。50年間の間の技術的な差はあれど、「質の良いおもちゃが世の中に存在するべき」という、初期からの想いがヒシヒシと伝わってきました。 また、バート・ケーセンには昔からデザイン学校(美大)があったので、インターン制度をとることで新しいアイディアが絶えず入ってきたこともケーセンのものつくりの一端を担っているようでした。
ケーセン社のシンボルマークはライオンですが、これはライオンが百獣の王であることからぬいぐるみ界のトップになるという意味と、シャッヘさんが獅子座生まれ…という意味があるそうです。
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当店特別価格24,750円(税込)
当店特別価格55,000円(税込)
当店特別価格40,700円(税込)
当店特別価格61,600円(税込)
当店特別価格34,100円(税込)
当店特別価格17,600円(税込)
当店特別価格17,050円(税込)
当店特別価格9,350円(税込)
当店特別価格39,600円(税込)
ぬいぐるみと人形のケーセン社
ぬいぐるみを世に出していくというコンセプトを掲げ新たに再出発した会社です
アイゼナッハから北東に100kmほど、テューリンゲン州の歴史的文化都市ワイマールからほど近い、ぶどうの栽培と保養地(鉱泉)としても知られるザクセン・アンハルト州の田園地バート・ケーセン(Bad Koesen)にケーセン社はあります(現在はナウムブルクの市区に編入)。
元々、1912年にケテクルーゼ(Kaethe Kruse)夫人がケテ・クルーゼ人形を制作する工房がケーセン社の前身で、第2次世界大戦後に東ドイツとなり、国営企業としてケテ・クルーゼ社の製品を作り続けますが(ケテ・クルーゼ社は西ドイツのドナウヴェルトに移動)、1989年11月のベルリンの壁崩壊(Mauerfall)後、バート・ケーセンの市長であったコンスタンツェ・シャッヘ氏が質の高いぬいぐるみを世に出していくというコンセプトを掲げ新たに再出発した会社です。
ぬいぐるみの聖地を訪ねて
驚くべきは細部にわたってのこだわりです。
2007年6月26日、ぬいぐるみの聖地(?)バート・ケーセンを訪ねました。 出迎えてくれたのはシャッヘ社長とチーフデザイナーのアンネ・カトリン・メーランさん、日本とドイツの国旗を持った特大クマでした。
早速、広い広い工場を案内していただくことに… テディベアの代名詞、シュタイフ社の下請けをしていた技術を生かし、シュタイフを超える格調の高いぬいぐるみを…この想いも技術も、今では立派に達成したことは、ぬいぐるみを見れば一目瞭然なのですが、驚くべきは細部にわたってのこだわりです。
ケーセンのぬいぐるみは本物らしさを追求しているので、一切の妥協がありません。
200を超える動物を基本的にデザインしているのは、もちろんメーランさん。 ドイツ国内はもとより、カナダなど他国の動物園、国立公園に出かけてていき、野生動物をひたすらスケッチ&撮影、観察をしています。
早その綿密なスケッチをもとに粘土で最終完成模型(塑像)を作った後、模型にヘラで裁断用の型(型紙)をつけていきますが、その細かいこと細かいこと、小指ぐらいの大きさもあり、小さいぬいぐるみでも種類によっては20種類以上のパーツで構成されることもあるようです!
洋服でもそうですが、裁断したものは少ない方が楽にできます。しかし、ケーセンのぬいぐるみは本物らしさを追求しているので、一切の妥協がありません。それは生地になってからも続きます。
職人の手仕事で作られるこだわりのぬいぐるみたち
熟練の職人さんたちによって手で一つ一つ縫い合わされます。
キリンやシマウマなどはパーツに合わせて模様をデザインし直して生地をオーダー、目の色が青であっても動物によって色合いが微妙に変わるため、目もその動物に合わせてオーダー制作というこだわりぶり。 動物の毛の長さは最長でも11cmで、ぬいしろは3mmと決まりがあるようです。型抜きした細かいパーツは、熟練の職人さんたちによって手で一つ一つ縫い合わされます。 縫い合わされてた動物はペットボトルのリサイクル品であるポリアクリル綿を空気圧で詰める工程に向かいます。
微調整がパスしたら最終の縫い合わせを経て出荷されていきます
ここだけは機械式で、ノズルを動物に差し込み、職人さんの感覚でエアーバルブをリリースすると、あっという間に動物に生命が宿ります。 膨らますまでの十数秒の間、手先足先、鼻先などの細かい部分にしっかり詰まるように指やノズルを動かして調整する職人技。
綿を入れた後は体重を測り、ひげがある動物はひげを手で縫い、その後に120℃に温め変形させてから成型、口はエアーブラシでペイントなど動物によって最終工程が違い、微調整がパスしたら最終の縫い合わせを経て出荷されていきます。
おもちゃづくりにこめる想い
ケーセン社ではジルケ社のお人形も作っています。
ケーセン社ではジルケ社のお人形も作っていて(ケーセンカタログに付属しています)、前にも増してしっかりとした作りになってきたのは、やはり高い技術力のお陰だと思います。
一番の謎だった、ジルケの髪の毛を制作しているところも見学。古ーい70年以上前のミシン(これでないとダメだそう…)を使って、頭皮の裏側から3本ずつ縫っては留め、縫っては留めを繰り返して完成。これを顔やボディーと縫い合わせているようです。
質の良いおもちゃが世の中に存在するべき
1959年にぬいぐるみを始めた時は、ガチョウを制作していたということで、そちらも見せて頂いたのですが、一貫して言えることは、手抜き・妥協のといった言葉が存在しないということです。50年間の間の技術的な差はあれど、「質の良いおもちゃが世の中に存在するべき」という、初期からの想いがヒシヒシと伝わってきました。 また、バート・ケーセンには昔からデザイン学校(美大)があったので、インターン制度をとることで新しいアイディアが絶えず入ってきたこともケーセンのものつくりの一端を担っているようでした。
ケーセン社のシンボルマークはライオンですが、これはライオンが百獣の王であることからぬいぐるみ界のトップになるという意味と、シャッヘさんが獅子座生まれ…という意味があるそうです。