1930年頃にヨーロッパでプレイされていた伝統ゲームがロシアにわたり、マフィアというゲームとして普及した人狼ゲームですが、著作権がないため、様々な人狼ゲームが発売されています。
こちらは2001年にイタリアで発売されて以来、世界中で大ヒットしているタブラの狼(Lupus in Tabula)の日本語版。いわば人狼ゲームのスタンダード版といっても過言ではありません。日本で1番普及していた人狼ゲームのデラックス版としてリメイクなので安定感は抜群。
日本語リメイクにあたって、まずはキャラクターカードが能力まで記載され大きく見やすくなりました。また、ゲーム終了まで全員がゲームに参加できる幽霊ルール(今回は目をつぶります)や脱落時に正体を明かさないクローズルール、ゲーム進行がスムーズにできる投票コマなど遊びやすい工夫もされており、人狼でも村人でもない変わり種の「ハムスター人間」も登場しています。
それぞれの人狼ゲームによって役割や設定が若干違うものの、基本的なゲームルールは同じ。進行はGM(司会者)の進行に従い、各自の役割を持つプレイヤーが人狼vs村人側に分かれて(お互いの役割や設定は知らない)進行します。人狼側は村人が人狼と同じ数まで減ったら勝利し、村人側(特殊な能力をもつ役割も含む)は人狼が全て排除できたら勝利となります。
お互いに役割を知りませんが、昼間は全てのプレイヤーが村人となります(人狼は夜に豹変します)。
昼と夜のフェイズを繰り返していく度に、村人(または人狼)が一人ずついなくなり、昼間の話し合いによってお互いを追い詰めていく会話型のゲーム。心理戦ありブラフあり、非常に奥深く面白いゲームです。
年齢やメンバーが変わると、ゲーム展開が全く違うものになっていきますし、自分は○○ではないと怪しまれないように論理的に話したり(声のトーンや仕草も含めて)、猜疑心たっぷりに推理を展開する昼間のターンは人狼ゲームの醍醐味でもあります。
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